コースは中間点を過ぎ、JR森田駅を右に見て、「八重巻」の交差点を右折し、「天池橋(あまいけばし)の高架」をくぐって、左上方向の九頭竜川の土手に上がると前方に見えてくる橋が「中角歩道橋」だ。
歩道橋というからには、車は通れない、通れるのは人と自転車。
なんで、こんな立派な「歩行者専用」の橋が、ここに掛かっているのだろう?
街中でもあまり人がいないのに、この橋を通る人がわんさかいるとは思えないが・・
地図で見ると、点線で表示されているのが、「中角歩道橋」、すぐ上流側には「天池橋」。
「天池橋」の北側へは、芦原へ向かう「芦原街道」と、福井空港の横を通る通称「空港通り」が伸びている。
大きな橋のすぐ横に小さな歩行者専用の橋があるのはよく見る光景だが、ここの「中角歩道橋」と「天池橋」はちょっと離れすぎている。
この辺の事情を、「中角歩道橋」の歴史に、ちょこっと聞いてみました。
- 明治初期(明治8年架橋、明治39年架替という歴史ある橋だった)、中角に《木橋》の橋で掛かったのが最初の「中角橋」。
- 昭和に入って「中角橋」は、コンクリート橋に架け替えられた。
この当時「中角橋」は、コンクリート橋脚の自動車が交互に通れる橋だった。 - 昭和23(1948)年の福井大震災で陥落したが、翌年に再建されている。
- 芦原街道方向への交通量増加解消のために(ここ想像ですが・・)、
昭和48(1973)年、「中角橋」のすぐ上流に「天池橋」(下り線)が竣工。
平成元(1898)年、「天池橋」(上り線)が竣工。 - 平成16(2004)年7月の福井豪雨、
「中角橋」は、老朽化が進んでいるところに、豪雨の損傷を受け、
改修工事(建て替え)を余儀なくされる。 - 芦原街道へのメインルートを「中角橋」から「天池橋」とし、「中角橋」を廃止し「中角歩道橋」とする。
- 「中角歩道橋」が、《自転車歩行者専用の橋》として平成21(2009)年3月に開通。
大まかこんな感じの流れになるんでしょうか。
それにしても、歩行者専用橋としてよく残った、残したもんです。
橋の中央にはベンチもあります。
夜にはライトアップもされるそうです。
そうそう、それとこのあたりの《中角》は、《サクラマス釣り》ポイントの聖地だそうです。
ここも、ひそかにすごく地味な、《地味にすごい、福井》じゃないでしょうか。
さて、この先しばらくは、九頭竜川の土手ランを、気持ちよく楽しみましょう。